
404 :
しー[sage]2005/12/13(火) 14:22:21 O
只今日勤で休憩中です!( ^-^)⊃旦~
私が救急で働いていた時の話です。
ある家族がいました。
父と母、長男(年長さんくらい)と生まれたばかりの長女(三ヶ月くらい)の四人家族。
その長男君とお母さんの話です。
長男君は最近気にいらないことがありました。
それはお母さんが妹にかかりっきりになりあまりかまってくれないこと。
『お兄ちゃんでしょ?』長男君はこの言葉が大嫌いでした。
今までお母さんは僕のものだったのに・・・。
ある日妹に何気なくちょっかいを出し大泣きさせてしまいました。
『何やってるの?!お兄ちゃんでしょ?どうしてそんなことするの?』
長男君は『僕なんかいないほうがいいんでしょ?
嫌いなんでしょ?いなくなっちゃえばいいんだ』と家を飛び出してしまいました。 405 :
しー[sage]2005/12/13(火) 14:33:33 O
長男君は一人公園にいました。
『お母さん僕のことホントに嫌いになっちゃったのかな?』
日はどんどん暮れてきます。
それとともにどんどん寂しさがつのってきました。
長男君は家に帰ることにしました。
家に帰ると誰もいません。
隣のおばあちゃんの家にいくとお父さんがいました。
『どこいってたんだ!!探したんだぞ!早くお母さんとこいくぞ』
すぐ車に乗せられ着いたのは病院でした。 406 :
しー[sage]2005/12/13(火) 14:38:44 O
病院につくと妹を抱いたおばあちゃんがいました。
長男君はそこで初めて状況を知ることに。
お母さんは妹を預けてすぐ長男君を捜しに行ったこと。
そして事故にあったこと。
手術後意識がまだ戻らないこと。 407 :
しー[sage]2005/12/13(火) 14:48:49 O
ちょっと困らそうと思っただけでした。ただそれだけだったはずなのに。
『お母さ~んごめんなさい』何度も廊下に長男君の悲痛な叫びが響きました。
危ない時期は越えたもののなかなかお母さんの意識は戻りません。
時間は過ぎ、事故から二日が過ぎました。
お母さんの意識が戻ったのです。
私は家族を呼びました。長男君は泣きながらお母さんの手を握りました。
すると、気管切開をしているため声は出ないのですが何か言おうとしています。 408 :
しー[sage]2005/12/13(火) 14:55:26 O
口の動きをみんなで一心に見つめました。
『ご・め・ん・ね・だ・い・す・き』
口はそう動いていました。
長男君は再び『お母さんごめんなさい。
僕いいこになるからぁ。ごめんなさい』と泣きました。
その後お母さんは順調に回復し、無事退院となりました。
その後年賀状をいただき知ったことですが
長男君は妹さんをかわいがるいいお兄ちゃんになったようです。 409 :
しー[]2005/12/13(火) 14:57:39 O
この出来事は私がフレッシュだった時に経験したことで今でもよく覚えています。
長文並び駄文失礼しました。
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